あまりにも子供じみた信頼に満ちた笑顔で、あまりにきれいだったので私は照れてしまった。 まるで初恋の美人の先生にお花をあげて、にっこりとお礼を言われて赤くなった幼稚園児みたいに。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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照れる(うれしいけど恥ずかしい)
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前後の文章を含んだ引用
......。 冬の夕方の都会、光る街並、ネオン。会社を終えてこれからでかける人々のにぎわいの中で、ちっぽけな図体の栄子が小さい声で言った。「帰ろう、朔美、ありがとう。」 あまりにも子供じみた信頼に満ちた笑顔で、あまりにきれいだったので私は照れてしまった。 まるで初恋の美人の先生にお花をあげて、にっこりとお礼を言われて赤くなった幼稚園児みたいに。 夜中、居間でひとりビデオを見ていたら、弟がおりてきた。「朔ちゃん? 何やってんの?」「映画見てんの。」「ふーん。」 弟は台所に行って、ポットに入っている熱い麦......
単語の意味
笑顔(えがお)
笑顔・・・笑っている顔。笑みを含んだ顔。にこにこ顔。
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耳の端(はた)で万雷の拍手を聴いたように、町子は面眩(おもはゆ)く、面喰った。
獅子文六 / 沙羅乙女
「そんな。お礼なんて」武内は鼻をかいた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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明日、奈世の誕生日に入籍しよう」 周りの景色が色づいて生まれ変わっていく。風に吹かれて、公園の木々がザアと立てる音さえ、心を波立たせる。ひからびていた絃を好きという気持ちが水でもどした乾燥わかめのようにみるみるうちにうるおいをとりもどして、心をすきまなく埋めていきました。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
八の字眉を極限まで下げてにやにやする
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
合格した時は飛び上がって喜びました。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
群衆はまるで戦に勝ったかのように歓声を上げた。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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恥じる色も無く
太宰治 / 人間失格
試合後のボクサーみたいに髪も顔も汗でぐっしょり
七尾 与史 / 死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) amazon
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