字は小さく、硬く角張って、どことなく不自然に見えた。貝殻を集めて、砂浜に書かれた字を、上空から眺めているみたいな感じがあった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 作品を確認(amazon)
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単語の意味
何処とも無く(どこともなく)
上空(じょうくう)
何処とも無く・・・はっきりとした場所は言えないが、なんとなく。どことなく。
上空・・・空の上の方。また、ある地点の上に広がる空。
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共同便所の中にあるような猥褻 な落書
小林多喜二 / 蟹工船
象形的で、濃密で、硬くて、非妥協的な字だ。エジプトのピラミッドでときどき発見される昔の小さな甲虫を想像させる。今にもぞろぞろと動きだして、そのまま歴史の闇の中にあと戻りしてしまいそうだ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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