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伸子は、目をあいたなり、ただ一つの細い寝息をじっと聴いていた。その音に引かれ、洪水のような周囲の闇や先刻からの渋い気持が、規則正しくさしたり退いたりするようだ。
※備考※ 隣で眠る母の寝息
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
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イビキ・寝息
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前後の文章を含んだ引用
......母の苦のなさそうな平らかな寝息が聞え始めた。多計代は、伸子が久しぶりで自分と数日暮していることで満足しきっているように見えた。伸子がどんな心持で来ていようとも。伸子は、目をあいたなり、ただ一つの細い寝息をじっと聴いていた。その音に引かれ、洪水のような周囲の闇や先刻からの渋い気持が、規則正しくさしたり退いたりするようだ。彼女は、そっと寝床を出た。蚊帳の裾が、涼しい籐の敷物の上に落ちて重い音を立てた。  廊下を行くと、燐光のような月の光が、閉め連ねた障子の面に照っていた。伸子は、雨......
単語の意味
先刻(せんこく)
寝息(ねいき)
先刻・・・1.さきほど。さっき。
2.その時点すでに事が終了しているさま。すでに。前から。
寝息・・・眠っているときの息(=呼吸)。また、その音。
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高く低く唸っている愚鈍ないびき
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
笛のような寝息
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呑気のんきいびきをかいている
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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すぐに寝息を立てはじめた。あどけないほどに滑らかな、眠りの訪れだった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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