耳をもつんざく程、大きな雷鳴が轟 いた
芥川龍之介 / 杜子春 ページ位置:57% 作品を確認(青空文庫)
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雷の音・雷鳴
爆音・大きな音
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前後の文章を含んだ引用
......杜子春はこの天変の中 に、恐れ気 もなく坐っていました。風の音、雨のしぶき、それから絶え間ない稲妻の光、――暫くはさすがの峨眉山も、覆 るかと思う位でしたが、その内に耳をもつんざく程、大きな雷鳴が轟 いたと思うと、空に渦 巻いた黒雲の中から、まっ赤な一本の火柱が、杜子春の頭へ落ちかかりました。 杜子春は思わず耳を抑えて、一枚岩の上へひれ伏しました。が、すぐに眼を開......
単語の意味
轟く(とどろく)
擘く・劈く(つんざく)
擘く・劈く・・・強い力で破り裂く。突き破る。
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雷の音・雷鳴の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
一段と大きな雷鳴が轟き、地響きがした。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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爆音・大きな音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
看板が転んだような大きな音
伊集院 静 / 三年坂 amazon
白い冬の面紗 を破って近くの邸からは鶴の啼き声が起こった。
梶井基次郎 / 冬の日
ドラム缶を金属バットでジャスト・ミートしたような大きな音
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
まるで幾重にもかさねられたベールを抜けて届いてくる音のようにくすんで聞こえた。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
聴くまいとするのに耳が起きている。時計が兵隊の行進のようだ。
幸田文 / 流れる amazon
会見場が水を打ったように静まり返る。余韻のように、二、三の 咳払いが響き渡った。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
「雷」カテゴリからランダム5
雨足は強くなり、時折はなれて稲妻と雷鳴があった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
遠くからまっすぐに響いてきた雷鳴がうちの屋根の真上で破裂し、その名残りが消えないうちにもう次の雷が破裂していた。次から次へと重なりあう雷鳴は、手でつかめそうなくらい近くに聞こえた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
目の前が光った。間を置かずに、巨木が真っ二つに引き裂かれるような音がして、何か悲劇的なまでに痛烈な落雷の地響きが伝わってきた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
雷鳴が窓ガラスを震わせた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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