行ってみる間は何か心が燃えながら、行ってみるとどかんと淋しくなる気持ち
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:43% 作品を確認(青空文庫)
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寂しい
祭りのあと
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前後の文章を含んだ引用
......くる。お姑 さんが一人ある由。 「別に辛い事もないけれど、風呂水がうちじゃ大変なんですよ。」 暗い感じの家だった。北原白秋氏の弟さんの家にしては地味なかまえである。行ってみる間は何か心が燃えながら、行ってみるとどかんと淋しくなる気持ちはどうした事だろう。所詮 、私と云う女はあまのじゃくかも知れないのだ。柳は柳。風は風。 ベニのパパ、詐欺横領罪で引っぱられて行ったとの事だった。帰ってみると、一人......
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寂しいの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸の中をすうと寂しいものが、一条の飛行雲のように通り過ぎた。
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
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祭りのあとの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
鈴木君と迷亭君の帰ったあとは木枯 しのはたと吹き息 んで、しんしんと降る雪の夜のごとく静かになった。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
食い残された食物の器とか、袋なしに転がっている巻煙草とか、トランプとか、碁石とか、それらの散らかっている座敷の様子が、いかにも何か一段落ついたと云う感じを与えた。
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
つづいて「僕も帰る」と口々に玄関に出る。寄席 がはねたあとのように座敷は淋しくなった。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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寂しさを心で感じるの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
きゅんとした。少しだけ、心に影が落ちるような感じがした。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
ちょうど朽ち腐れた土台の木に地面の 湿気 が自然に浸み込んで行くように、変な淋しさが今ジメジメと彼の心へ浸み込んで来るのをどうする事も出来なかった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
ボートに乗って山の中の湖を一人ぼっちで漕いでいるような
丸谷 才一 / 年の残り amazon
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