ゴーグルをかけた目もと以外は、肌が見えない完全防備だ。手ぬぐいで耳ごと頭を包んでからヘルメットをかぶり、鼻から下も手ぬぐいで覆う。その下にはもちろん、花粉用のマスクを装着している。花粉が入るのを防ぐため、袖口や裾をさらしで巻くほどの念の入れようだった。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:32% 作品を確認(amazon)
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完全防備の服装
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......てくる。降り注ぐ花粉で、山の斜面は真っ黄色だ。作業が終わる夕方には、俺たちは衣をまぶして揚げるばかりになったフライみたいなありさまだった。 清一さんと巌さんは、ゴーグルをかけた目もと以外は、肌が見えない完全防備だ。手ぬぐいで耳ごと頭を包んでからヘルメットをかぶり、鼻から下も手ぬぐいで覆う。その下にはもちろん、花粉用のマスクを装着している。花粉が入るのを防ぐため、袖口や裾をさらしで巻くほどの念の入れようだった。「粘膜だけじゃなく、なんだか皮膚までかゆいんですよ」「ほんになあ。今年は量が多いで」 ゲリラか養蜂家かという恰好で、二人は休憩時間にぼやきあう。ヨキと三郎じいさ......
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ゲリラか養蜂家かという恰好
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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ワイシャツの一番上のボタンまできっちりとはめ、ネクタイもきつめに締めたままとろうとしなかった。そのため、首の回りの肉が二重に浮かび上がって、見ているほうが息苦しくなってしまう。
鈴木 光司 / リング amazon
白縮緬の帯を縄のようにしごいて締めた
内田 魯庵 / くれの廿八日「くれの廿八日 他一篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
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