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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
幼時の記憶というものは、酔っぱらいのようにひどく断片的
高峰 秀子 / わたしの渡世日記〈上〉 amazon
記憶は細切れで頼りなく、どうつなぎ合わせてもぼんやりしたままだった。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
(記憶喪失後、昔の写真アルバムを見るがはっきり思い出せない)本棚から、アルバムを出した。 記憶が最も混乱していたころ、私は何度もここに来て、ひとりで、夜中の台所でこれを開いた。 見れば見るほど近くて遠く、懐かしさやもどかしさがいつも 焦りになって襲ってきた。前世のふるさとを訪れたりしたらこういう気持ちがするのかな、と思った。 私の顔をした私が、私よりもずっと私らしく笑っていたり、もういない妹が私のスカートのすそをつかんでいたり、そういう感じ。 まるで目に見えない世界が、この世のどこか決して届かないところでそのまま息づいているようなせつない感じ。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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(女の肉声と月琴の音が耳に残る。波音が)彼には 先刻 から法界節の琴や月琴の 音 に聞えて仕方なかった。波の音と聞こうと思えばちょっとの間それは波の音になる。が、ちょうど 睡 い時に 覚めていようとしながら、いつか 夢 へ引き込まれて行くように波の音はすぐまた琴や月琴の音に変って行った。彼はまたその 奥 にありありと女の肉声を聴いた。
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
真っ白な新聞を見るように、昨日という一日が、きれいに記憶のなかからかき消える
原田 康子 / 遠い森(雀の学校) amazon
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