TOP > 感情表現 > 気分が晴れない・落ち込む

TOP > 暮らしの表現 > 生と死 > 自殺願望・死にたい

TOP > 暮らしの表現 > 世間・世界・社会 > 世知辛い・生きにくい世の中


カテゴリ検索 単語の意味
花は一年で枯れてゆくのに、人間は五十年も御長命だ。ああいやな事だ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:71% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
自殺願望・死にたい 世知辛い・生きにくい世の中
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......まう。ざまをみろだ。男と女の間柄もそんなものなのでしょう。不如帰ほととぎすの浪子さんが千年も万年も生きたいなんて云ってるけれど、あまりに人の世を御ぞんじないと云うものだ。花は一年で枯れてゆくのに、人間は五十年も御長命だ。ああいやな事だ。  私は天皇さまにジキソをしてみる空想をする。ふっと私をごらんになって、馬鹿に私が気に入って、いっしょにいいところにおいでとおっしゃるような夢をみる。夢は人間とっ......
ここに意味を表示
自殺願望・死にたいの表現・描写・類語(気分が晴れない・落ち込むのカテゴリ)の一覧 ランダム5
君の心は妙にしんと底冷えがしたようにとげとげしく澄み切って、君の目に映る外界の姿は突然全く表情を失ってしまって、固い、冷たい、無慈悲な物の積み重なりに過ぎなかった。無際限なただ一つの荒廃――その中に君だけが呼吸を続けている、それがたまらぬほどさびしく恐ろしい事に思いなされる荒廃が君の上下四方に広がっている。波の音も星のまたたきも、夢の中の出来事のように、君の知覚の遠い遠い末梢まっしょうに、感ぜられるともなく感ぜられるばかりだった。すべての現象がてんでんばらばらに互いの連絡なく散らばってしまった。その中で君の心だけが張りつめて死のほうへとじりじり深まって行こうとした。重錘おもりをかけて深い井戸に投げ込まれた灯明のように、深みに行くほど、君の心は光を増しながら、感じを強めながら、最後には死というその冷たい水の表面に消えてしまおうとしているのだ。  君の頭がしびれて行くのか、世界がしびれて行くのか、ほんとうにわからなかった。恐ろしい境界に臨んでいるのだと幾度も自分をいましめながら、君は平気な気持ちでとてつもないのんきな事を考えたりしていた。そして君は夜のふけて行くのも、寒さの募るのも忘れてしまって、そろそろと山鼻のほうへ歩いて行った。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
このカテゴリを全部見る
世知辛い・生きにくい世の中の表現・描写・類語(世間・世界・社会のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「世間・世界・社会」カテゴリからランダム5
「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム5
「生と死」カテゴリからランダム5
ママは自殺したのだから。  この、美しいはずの世界を捨てて。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
世間・世界・社会 の表現の一覧 
気分が晴れない・落ち込む の表現の一覧 
気分が晴れない・落ち込むのレベル
気分が晴れない・落ち込むの感覚、精神的な反応
気分が晴れない・落ち込むの表情、リアクション
その他の気分が晴れない・落ち込むの表現
次の文字を含む「気分が晴れない・落ち込む」の表現を検索
            
生と死 の表現の一覧 
暮らしの表現 大カテゴリ
表現の大区分