一人の司祭がまだこの日本に残っているということは、ちょうど、ローマのカタコンブに 聖 燭台 の 油 燈 が一つだけ燃えつづけている──それだけの意味はある 筈 です。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
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希望が見える・光明が差し込む
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......一握りの貧しい百姓たちから餌をもらい、信徒たちに会うこともできず、じっと炭小屋の中でうずくまるためではなかった。我々は自分の夢をどこまで棄てたのか……。 しかし一人の司祭がまだこの日本に残っているということは、ちょうど、ローマのカタコンブに聖燭台の油燈が一つだけ燃えつづけている──それだけの意味はある筈です。だからガルペも私も、たもとを分って別れたのちも、できるだけ生き続けようと誓いあいました。 だから、今後、私からの報告がもはや、途絶えたとしても二人が必ずしも死ん......
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