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黎明 はまだ遠く鶏は鳴く 時刻 ではない。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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深夜
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前後の文章を含んだ引用
......したかった。「今夜、お前はたしかに転ぶだろう」と通辞は自信ありげに言った。まるで、ペトロにむかってあの人が言われたように。「今夜、鶏鳴く前に、汝三度我を否まん」黎明はまだ遠く鶏は鳴く時刻ではない。 おや、鼾がまた聞えはじめた。まるでそれは風車が風で廻っているようだ。尿でぬれた床に尻をおろし、司祭は馬鹿のように嗤った。人間とは何とふしぎなものだろう。あの高......
単語の意味
黎明(れいめい)
鶏・鷄・雞(にわとり・かけ・くたかけ)
黎明・・・1.夜が終わり朝になる頃。夜明け。
2.新しく物事が始まろうとする頃。
2.新しく物事が始まろうとする頃。
鶏・鷄・雞・・・キジ科の家禽。卵や肉を食用にするために飼う鳥。ペットとして飼うこともある。名前の由来は庭にいる鳥で「庭鳥」から。鶏冠(とさか)があり雄(おす)のそれは大きい。ほとんど飛べない。雄は夜明けを告げて魔を払うと信じられていた。「かけ」「くたかけ」は古名。
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月は陰鬱な祭司のように冷たく屋根の上にいて、その両手に不妊の海を捧げ持っている。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
黎明 はまだ遠く鶏は鳴く 時刻 ではない。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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ある夕方、薄い硝子のように危く光る、消える直前の日射し
中村 真一郎 / 遠隔感応 amazon
歩くにしたがって暗さが増してゆく。不安が高まって来る。
梶井基次郎 / 闇の絵巻
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