両手を上げて何か抱き締めてみたい侘しさ
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:35% 作品を確認(青空文庫)
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寂しい
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前後の文章を含んだ引用
......月に、指を円めて覗 き眼鏡していると、黒子 のようなお月さん! どこかで氷を削る音と風鈴が聞える。 「こんなに私はまだ青春があるのです。情熱があるんですよお月さん!」両手を上げて何か抱き締めてみたい侘しさ、私は月に光った自分の裸の肩をこの時程美しく感じた事はない。壁に凭れると男の匂いがする。ズシンと体をぶっつけながら、何か口惜 しさで、体中の血が鳴るように聞える。......
単語の意味
侘しい(わびしい)
侘しい・・・1.心細いくて不安である。寂しくて心が満たされていない。
2.見た目が貧弱である。外見がしょぼい。
2.見た目が貧弱である。外見がしょぼい。
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どこへ行っても砂原のように寥々とした思いをするので、私は胸がつまった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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宮本百合子 / 伸子
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