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暗緑の樹林はどんよりとした雨空の下に荒涼として横たわっていた。それはみじめな姿だった。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:60% 作品を確認(青空文庫)
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荒野・荒れた土地
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前後の文章を含んだ引用
......ンクーバー島の低い山なみがそこにあった。物すごく底光りのするまっさおな遠洋の色は、いつのまにか乱れた波の物狂わしく立ち騒ぐ沿海の青灰色に変わって、その先に見える暗緑の樹林はどんよりとした雨空の下に荒涼として横たわっていた。それはみじめな姿だった。へだたりの遠いせいか船がいくら進んでも景色にはいささかの変化も起こらないで、荒涼たるその景色はいつまでも目の前に立ち続いていた。古綿ふるわたに似た薄雲をもれる朝日の光が力弱......
単語の意味
荒涼・荒寥(こうりょう)
雨空(あまぞら)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
荒涼・荒寥・・・1.風景などが荒れ果てて、もの寂しいこと。または、そのさま。
2.精神がすさんでいること。または、そのさま。
「涼」は「冷え冷えとして寂しい」さまをあらわす字。
雨空・・・雨が降りそうな空。または、雨が降っている空。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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こわれ果てたような荒涼たる地
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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我々の前には湖のような広い草原が開けていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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