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(中古車販売店)《SUDO MOTORS》という横書きの看板の前に立った。《…略…》洒落 たショールーム風の事務所の窓ガラスに、《高級外車、高級国産車専門》という黒い切り文字が 貼られている。横手の広々とした駐車スペースには、純白のベンツと真っ赤なポルシェが七、八台ほども停められており、この一月に発売されたばかりの日産シーマをはじめとして、国産の高級車も十台ほど並んでいた。どの車も顔が映るほどにワックスが効いており、フロントガラスの内側に立てかけられた値札の金額は、サラリーマンの平均年収をはるかに超えていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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店・建物の佇まい・外観
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前後の文章を含んだ引用
......犬が吠えるたびに、あんなふうに尾畑清三さんはいつも顔を出すんですかね」 頰に手を当てたまま、辰川がわずかに首を傾げた。 4 小此木は、白石とともに、《SUDO MOTORS》という横書きの看板の前に立った。 その中古車販売店は国道二四六号線沿いにあった。田園都市線の三軒茶屋駅から徒歩で十分ほどの場所で、二人はすっかり汗だくになっていた。 洒落たショールーム風の事務所の窓ガラスに、《高級外車、高級国産車専門》という黒い切り文字が貼られている。横手の広々とした駐車スペースには、純白のベンツと真っ赤なポルシェが七、八台ほども停められており、この一月に発売されたばかりの日産シーマをはじめとして、国産の高級車も十台ほど並んでいた。どの車も顔が映るほどにワックスが効いており、フロントガラスの内側に立てかけられた値札の金額は、サラリーマンの平均年収をはるかに超えていた。「行こうか」 長身の白石の言葉に、小此木はうなずき、事務所へ近づいた。「ごめんください」 自動ドアが開くと、店内に足を踏み入れながら、小此木は声をかけた。 途端......
単語の意味
洒落(しゃれ)
洒落・・・戯(さ)れ(=ふざけること)から。「洒落」は当て字。
1.気の利いたさま。粋なこと。その場に合った、気の利いた、人を笑わせる文句。
2.冗談事。
3.気の利いた服装や化粧で、身なりを整えていること。お洒落。
4.今風で、垢抜(あかぬ)けていること。
1.気の利いたさま。粋なこと。その場に合った、気の利いた、人を笑わせる文句。
2.冗談事。
3.気の利いた服装や化粧で、身なりを整えていること。お洒落。
4.今風で、垢抜(あかぬ)けていること。
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ふるさとの街の中華料理店を思いだした。駅前商店街にあった、店のかまえが竜宮城さながらに派手な店だ。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
館が往時の古城のように深い木立の中にある
阿刀田 高 / ナポレオン狂 amazon
蜘蛛のように小屋がけをする
中 勘助 / 銀の匙 amazon
まるでやる気のないそば屋があった。 店頭の食品サンプルは、すっかり陽にやけて色あせ、ザルソバにも天丼にもうっすらとホコリがかぶっている。
東海林 さだお「タコの丸かじり (文春文庫)」に収録 amazon
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「家・建物」カテゴリからランダム5
一度カシャーンと砕け散ったあとのガラスを拾い集め、再びつなぎ合わせたような虹色のビル
大原 まり子 / イル&クラムジー物語 amazon
孤独地獄の闇に閉ざされたように暗く荒涼とした家
森村 誠一 / 深海の迷路 amazon
むかしの趣を偲ばせる店
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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