TOP > 感情表現 > 気分が晴れない・落ち込む
自分でも気づかぬうちに椅子から立ち上がっていた。膝がガクガクと震えている。足元が遠かった。まるで自分がとても高い場所に立たされているようだった。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:17% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
感覚が麻痺する
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......きる。「これから警察の人が来るって! 昨日、佳乃ちゃんとどこでどう別れたか、詳しく説明するようにって!」 まるで脅迫するような沙里の声に、眞子は辛うじて頷いた。自分でも気づかぬうちに椅子から立ち上がっていた。膝がガクガクと震えている。足元が遠かった。まるで自分がとても高い場所に立たされているようだった。 元々、佳乃と沙里は張り合っているようなところがあったと眞子は思う。もちろん直接、何かを言い合うようなことはなかったが、自分を仲介役にして相手を中傷していたのだ......
単語の意味
膝(ひざ)
膝・・・1.足の関節部で、腿(もも)と脛(すね)とを繋ぐところの前面。腿と脛の境の前面部。膝頭(ひざがしら)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
ここに意味を表示
感覚が麻痺するの表現・描写・類語(驚きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
波の音も星のまたたきも、夢の中の出来事のように、君の知覚の遠い遠い末梢 に、感ぜられるともなく感ぜられるばかりだった。すべての現象がてんでんばらばらに互いの連絡なく散らばってしまった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
鉛のように鈍ってしまった。
有島武郎 / 或る女
このカテゴリを全部見る
「立ちすくむ」の言葉を含む驚きの表現・描写・類語(驚きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼は失語症の発作に襲われ、反論することすらできずに立ち尽くしていた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
さっきまでいい調子で物事を制していた心臓は体中の皮膚の裏をいやな音をたてて走り回るので、女はのんきなしましまを渡り終えるまでに何度か立ち止まらなければならなかった。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「驚き」カテゴリからランダム5
心臓でも破裂しそうな驚きに打たれて
有島武郎 / 或る女
私は驚き、そして自分がまたしても別の次元の別の人になってしまったような気がした。自分が今までしてきたことと別の次元にふと入り込んだような。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム5
早く刺されたいと、十和子の手で解放されたいと、心待ちにしている
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
驚き の表現の一覧
気分が晴れない・落ち込む の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ