俊郎が荒れていた。正確に言うなら、雪見が二階に上がったときには終わっていたのだが、彼の部屋の床に本の類が散乱していたのでそうと分かった。まどかも怒ったときにはおもちゃ箱をぶちまける。それと似ていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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八つ当たり・モノに当たる
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前後の文章を含んだ引用
......き捨てるように言って、隣の部屋に引っ込んだ。 なぜ追い出されねばならないのだろう……雪見は現実感なく聞いていた。 今日、あのあと一人遅れて公園から帰ってみると、俊郎が荒れていた。正確に言うなら、雪見が二階に上がったときには終わっていたのだが、彼の部屋の床に本の類が散乱していたのでそうと分かった。まどかも怒ったときにはおもちゃ箱をぶちまける。それと似ていた。 これって夫婦の危機なんだろうな……雪見は思いながらも、やはりピンとこなかった。自分が何をやったわけでもないのに、危機だけが勝手に押し寄せてくる。間が悪いという......
単語の意味
類・類い(たぐい)
類・類い・・・同じ程度のもの。同じ種類のもの。同類。同種。比(比い)とも書く。
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羊男は立ちあがって右の手のひらでテーブルをばんと叩いた。ウィスキー・グラスが五センチばかり横にすべった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
腹を立てるとものを壊す傾向がある。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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倦怠と空腹の入り混じった奇妙なイラ立たしさ
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