もう四月が来ると云うのに、雪でも降りそうなこの寒い空
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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晩冬・春先
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......降りて行くと、誰が買って来たのか、アネモネの花の咲いた小さな鉢が窓ぶちに置いてあった。汚い台所の小窓に、スカートをいっぱい拡げた子供のような可愛い花の姿である。もう四月が来ると云うのに、雪でも降りそうなこの寒い空、ああ、今日は何か温かいものが食べたいものなり。 「お姉さんいますか?」 敷きっぱなしの蒲団の上で内職に白樺 のしおりの絵を描いていると、学校から帰って来たベニがド......
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晩冬・春先の表現・描写・類語(春のカテゴリ)の一覧 ランダム5
根雪が氷のように磐 になって、その上を雪解けの水が、一冬の塵埃 に染まって、泥炭地 のわき水のような色でどぶどぶと漂っている。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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「春」カテゴリからランダム5
田舎町には桜が咲き、やわらかな春風が日光を絹のように漉して流れた。
開高 健 / パニック「パニック・裸の王様 (1960年) (新潮文庫)」に収録 amazon
「冬」カテゴリからランダム5
肌の筋肉が寒い冬に抵抗して一時に緊縮するような冬
夏目漱石 / 門 amazon
街にクリスマスの飾りがみられるようになった時期
向田邦子 / 大根の月「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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