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すでに日は落ち、闇が海と山との境を消している。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:95% 作品を確認(amazon)
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夕闇
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前後の文章を含んだ引用
......は、そのときだった。普段、麓の気配がここ山頂の灯台まで届くことはないのだが、何か不吉な騒ぎが、山肌を伝わってくる。 祐一は小石を握りしめたまま、外へ飛び出した。すでに日は落ち、闇が海と山との境を消している。微かに見える麓の町の明かりの中を、パトカーの赤いライトが走り抜ける。一台ではない。あっちからも、こっちからも、麓の町に赤いライトが集まってくる。波のようなサイレ......
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闇は静かにその濃さを増して、影の輪郭さえも覆い隠そうとしていた。電車の揺れる音、子供の叫ぶ声、タイヤが砂利を噛む音、サイレンの単調な響き、すべての音が絡み合って闇の中に沈澱している。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
薄い夕闇のなかで商店の 灯りも淡い。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
有島武郎 / 或る女
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