びびとして笑いを含みながら
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:37% 作品を確認(青空文庫)
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微笑み・薄笑い
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前後の文章を含んだ引用
......仰いで言った。 結婚から逸作の放蕩 時代の清算、次の魔界の一ときが過ぎて、わたくしたちは、息も絶え絶えのところから蘇生 の面持で立上った顔を見合した。それから逸作はびびとして笑いを含みながら画作に向う人となった。「俺は元来うつろの人間で人から充 たされる性分だ。おまえは中身だけの人間で、人を充たすように出来てる。やっと判った」とその当時言った。 それ......
単語の意味
微微・微々(びび)
微微・微々・・・ごくわずかで、取るに足りないさま。
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微笑み・薄笑いの表現・描写・類語(口・顎のカテゴリ)の一覧 ランダム5
別人のように、やさしい微笑を含んで
芥川龍之介 / 偸盗
葉子の顔に、乳房 を見せつけられた子供のようなほほえみがほのかに浮かび上がった。
有島武郎 / 或る女
好意が頬 に刻まれた
梶井基次郎 / 城のある町にて
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「口・顎」カテゴリからランダム5
(老人の)腹話術の人形みたいな口元
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
人差し指で銀色のめがねのフレームに触れながら、うつむき加減にそっと微笑む。左手の透き間から、柔らかい息がほのかにもれてくる。それは確かに微笑みでありながら、伏せられたまつげのために、切ないため息のようにも思える。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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