僕たちはいつも強い好奇心で、その人の謙遜な身なりを嗅ぎ、その人の謙遜な話に聞き惚れた。
梶井基次郎 / 海 断片 ページ位置:70% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
好奇心・興味を示す
聴く・耳を傾ける
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......れを鼻緒に巻いた藁草履やわかめなどを置いて行ってくれる。ぐみややまももの枝なりをもらったこともあった。しかしその女の人はなによりも色濃い島の雰囲気を持って来た。僕たちはいつも強い好奇心で、その人の謙遜な身なりを嗅ぎ、その人の謙遜な話に聞き惚れた。しかしそんなに思っていても僕達は一度も島へ行ったことがなかった。ある年の夏その島の一つに赤痢が流行 ったことがあった。近くの島だったので病人を入れるバラックの建つ......
単語の意味
好奇(こうき)
好奇・・・珍しい物ごとやまだ知らないことに強い興味や関心を持つこと。また、そのさま。
ここに意味を表示
好奇心・興味を示すの表現・描写・類語(好きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
夫人の顔には惨忍な好奇心がうねった。
岡本かの子 / 巴里祭
その年寄りは、珍しい 玩具 を与えられた幼児のように好奇心とやさしい笑いをうかべて自分を見ていた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
「宇宙人がやってきたら、『どうも、どうも』なんて手を挙げて、われ先にと会いに行くタイプだな」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
聴く・耳を傾けるの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
それを、兵部 の独 り語 のように、外の男は、そら耳にうけて、じっと、暗い川波を見つめていた
吉川英治 / 無宿人国記
ミュウはすみれの身の上話に熱心に耳を傾けていた。一度も行ったことのない、興味深い風習を持った国の話を聞くみたいに。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
燐太郎は食事の後片付けの手をとめ、話を聞く顔になった。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「心」の言葉を含む好きの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
私の愛は君のと少しちがう。 たとえば君が目を閉じた時、まさにその瞬間に宇宙の中心が君に集中する。 すると君の姿は無限に小さくなり、後ろに無限の風景が見えはじめる。君を中心にして、それはものすごい加速でどんどん広がる。私の過去のすべて、私の生まれる前のこと、書いたことのすべて、今まで私が見てきたすべての 眺め、星座、遠くに青い地球の見える暗黒の宇宙空間まで。 すごいすごいと私は内心狂喜し、 そして君が目をあけたとたんにそれはすべて消えてしまう。
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
(無欲)木つつきのように、何処へでも穴を開けて、そこへものを置きっぱなしで行く無慾な放浪の女心
林 芙美子 / 牛肉―林芙美子小説集 amazon
このカテゴリを全部見る
「好き」カテゴリからランダム5
「音の響き」カテゴリからランダム5
声は、私の鼓膜をつんつんと突いてきた。
朝井 リョウ / 破りたかったもののすべて「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
不快な気持ちが残っているのか、撥はびんびんするし、節回しも声もおもしろくない
幸田文 / 流れる amazon
感情表現 大カテゴリ