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復一の金魚に対する考えが全然変って行き、ねろりとして、人も無げに、無限をぱくぱく食べて、ふんわり見えて、どこへでも生の重点を都合よくすいすい置き換え、真の意味の逞ましさを知らん顔をして働かして行く、非現実的でありながら「生命」そのものである姿をつくづく金魚に見るようになった。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:36% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......き、静かな吐息を肺量の底をかたむけて吐き出さすのだった。だが、復一はこの神秘性を帯びた恋愛にだんだんプライドを持って来た。  それに関係があるのかないのかわからないが、復一の金魚に対する考えが全然変って行き、ねろりとして、人も無げに、無限をぱくぱく食べて、ふんわり見えて、どこへでも生の重点を都合よくすいすい置き換え、真の意味の逞ましさを知らん顔をして働かして行く、非現実的でありながら「生命」そのものである姿をつくづく金魚に見るようになった。復一は「はてな」と思った。彼は子供のときから青年期まで金魚屋に育って、金魚は朝、昼、晩、見飽みあきるほど見たのだが、ほたるくずほどにも思わなかった。小さいかっぱ虫ににぶく......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
知らん顔(しらんかお)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
知らん顔・・・知っていながら、知らないふりをする顔つき。気付いているのに、気付かないふりをする顔。知らず顔。そしらぬ顔。
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