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一歩一歩足をのせるたびに、木の階段はつぶやくようにみしみし軋んだ。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
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軋み(きしみ)
階段をのぼる・おりる
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前後の文章を含んだ引用
......かないまばたきだった。目を凝らしてもっとよく見ようとした時、ガラスで跳ね返った陽射しが視界をふさいでしまった。 わたしは赤ん坊の泣き声を頼りに非常階段を上った。一歩一歩足をのせるたびに、木の階段はつぶやくようにみしみし軋んだ。身体は熱くぐったりしているのに、てすりをつかむ掌と赤ん坊の声が吸い込まれてゆく耳の中だけはひんやりとしていた。芝生がゆっくり足元から遠ざかり、その分光が濃く強く......
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軋み(きしみ)の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
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階段をのぼる・おりるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼等は階段をガタガタいわせながら下りていった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
飛ぶように階段を下りていった。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
足が折れた蛙のように飛び下りる
川端 康成 / 掌の小説 amazon
水っぽい涙が鼻をならしに来る。
林芙美子 / 新版 放浪記
絞め殺されそうに強くしがみついてくる感情
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
「音の響き」カテゴリからランダム5
夜道に足音が響いている。自分の存在感を刻み込むような嫌な足音だった。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
私は哲生のたてる物音を子守歌のように頼もしく感じて眠りについた。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
ざわざわという音が、平らな煙みたいに目の高さを漂う
村上春樹 / めくらやなぎと眠る女 amazon
追い込まれたばかりの豚小舎のように賑やかに騒々しい
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
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