わがまま・思い上がった性格の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
電車や汽車の中などで知らない人に無遠慮に話しかけ、甚しきはその人の持ち物の値段を聞いたり、買った店を尋ねたりするような大阪人の心やすさを、東京人は持ち合わせない。
谷崎潤一郎 / 蓼喰う虫 amazon
(わがまま)たとえば今私があなたに向かって苺のショート・ケーキが食べたいって言うわね、するとあなたは何もかも放り出して走ってそれを買いに行くのよ。そしてはあはあ言いながら帰ってきて「はいミドリ、苺のショート・ケーキだよ」とさしだすでしょ。すると私は「ふん、こんなのもう食べたくなくなっちゃったわよ」と言ってそれを窓からぽいと放り投げるの。私が求めているのはそういうものなの
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
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「性格・態度」カテゴリからランダム5
全身欲望の結節でぐりぐりになり、ぼくは瘤だらけの老木さながらになっていた。
安部 公房 / 他人の顔 amazon
違う皮膚に違う内臓を包んで、夜寝るとき違う夢を見る遠い遠い他人を意識した。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
武内は、大学を訪れたときに見せていた、おどおどしたような遠慮がちな物腰などどこにもなく、勲が呑まれるほど堂々としていて、快活ささえ感じさせた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
心は固く冷たかった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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