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本当にわかった。水晶のような透明度で、稲光みたいな発光で、確信が胸を刺した。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......、体はどんどんマヒしてゆき、届かなかった。「だ……この……死……」とか言ってるだけだった。 萃はふらりと立ち上がり、私をちらっと見て玄関に向かっていった。私には本当にわかった。水晶のような透明度で、稲光みたいな発光で、確信が胸を刺した。「もう二度と会うことはないのです。」 そう、思った。 後ろ姿が百合に似ていた。やっぱり似てる、って言えばよかった、と後悔した。 そのとき、萃が振り向いた。「え?......
単語の意味
稲光り(いなびかり)
胸(むね)
水晶・水精(すいしょう)
稲光り・・・雷の電光。稲妻。
水晶・水精・・・クオーツ(Quartz)の和名。大きく結晶した石英(せきえい[=二酸化ケイ素が結晶してできた鉱物])のこと。普通は無色透明で、不純物が混ざると色が付く。硬度7。4月の誕生石。
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自信がある・自信を深めるの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼の胸に凱歌のような明るい光がみちている
椎名 麟三 / 永遠なる序章 amazon
すみれはそう確信した。間違いない(氷はあくまで冷たく、バラはあくまで赤い)。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
このひとには全身に自信がみなぎっている。浅黒い肌ではあるけれども、その肌の色は野性の果物の匂いがしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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深い水の底から浮かんでくるように、考えがぽっかりと浮かぶ
松谷 みよ子 / オバケちゃん amazon
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ユキはしばらく黙っていた。暗示的な沈黙だった。僕はそれ以上何も言わずにその暗示の行く先を見守っていた。年をとると暗示の暗示性というものが少しは理解できるようになる。そしてその暗示性が現実の形をとるまでじっと待つことを覚えるようになる。ペンキが乾くのを待つのと同じように。《…略…》十分ほどあとで、ユキは僕の肩に顔をつけて泣き始めた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
一種の嗅覚でも持っているかのように、堀割に沿った娼家の家並みのなかへ出てしまった。
梶井基次郎 / 冬の蠅
私はこの時に、ある崇高なインスピレーションに打たれた感じがした。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
わたしは自分を引き戻すように、紅茶の最後の一口を飲み干した。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
疑問がひらっとしたが
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
意味不明の手つきとともに唸り始めた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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