ヒールの音が廊下の先まで一直線に響いた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
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足音・靴音
廊下・通路
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......しょう。」 看護婦は黙ってうなずいていた。 エレベーターを降りると、両側に同じ扉が並んでいた。さえの部屋は奥から二つめだった。窓のない廊下は曖昧な明るさだった。ヒールの音が廊下の先まで一直線に響いた。ここに来るまでの間、さえがどんな様子でいるのか、ずっと気になっていた。急に変ってしまうはずもないのだけれど、わたしとの生活から離れて、ますます彼女自身のとりでを......
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
「オーイ起きろ起きろ!」と大勢の足音がして、麦ふみのように地ひびきが頭にひびく。
林芙美子 / 新版 放浪記
彼女のハイヒールの靴音だけがぼんやりとした春の夕暮の大気に規則正しくなめらかな 楔 を打ちこんでいるようだった。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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雨音の底を嘗(な)めるようにサンダルの音が近づいてくる
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
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あの男と同じように固く玄関は口をつぐんでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
病棟は 陽 当たりが悪く昼間でも電灯がついている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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