TOP > 人物表現 > 動作・仕草・クセ > くっ付く・へばり付く
登山靴には菓子パンの皮みたいに泥が固くこびりついていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
くっ付く・へばり付く
土・砂・泥
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......横を向いたまま早口で僕に訊ねた。何かに腹を立てているようなしゃべり方だった。「どうぞ」と僕は言った。 彼は身をかがめてきびきびとした動作で登山靴の紐をほどいた。登山靴には菓子パンの皮みたいに泥が固くこびりついていた。羊男は脱いだ登山靴を両手に持って、慣れた手つきでぱんぱんと叩きあわせた。厚い泥はあきらめたようにどさりと地面に落ちた。それから羊男は家の中のことはよく心得ている......
ここに意味を表示
くっ付く・へばり付くの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
猫の足の裏にくっついたチューインガムみたいに、べったりとくっつく
ロナルド・マンソン / ファン・メイル (上) amazon
虱(しらみ)のようにへばりついてる
中 勘助 / 銀の匙 amazon
このカテゴリを全部見る
土・砂・泥の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
水飴のように光っていたその泥
伊藤 整 / 馬喰の果て (1954年) amazon
けし粒でも振りまいたように土が柔らかにこなれる
トルストイ / トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四篇 amazon
土が凍り、硬質ゴムのようにかたくなる
司馬 遼太郎 / 殉死 amazon
このカテゴリを全部見る
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
その丘はどこか女の脇腹の感じに似ていた。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
市街の割れた柘榴のような全相がきらきらと陽に輝き渡っている眺望
横光 利一 / 青い石を拾ってから「横光利一全集〈第2巻〉 (1955年)」に収録 amazon
かつて聞いたこともないほどの数知れない小鳥のさえずりが、嵐のように吹きこんでくる
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
眼下に広がる整然とした緑の波と、瓦の輝く神去村を眺めた。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
群れっちゅうより塊っちゅうほうがええがや。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
僕が冬に街に帰った時、彼女はレコード屋をやめ、アパートも引き払っていた。そして人の洪水と時の流れの中に跡も残さずに消え去っていた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
(スケッチブックを)粉薬を飲む時の要領でそれを半折りにした。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
地上・陸地 の表現の一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ