ただ主人の視界の中にいるというだけで激しい罵声を浴びせられた。
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:46% 作品を確認(amazon)
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八つ当たり・モノに当たる
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前後の文章を含んだ引用
......地に帰るまで彼は二日二晩馬の背上で怒り続けた。その憤りに馬まで恐れをなして食が細るほどであった。 従僕たちは落ち度があれば当然のこと、たとえなんの咎がなくても、ただ主人の視界の中にいるというだけで激しい罵声を浴びせられた。さりとて御前に姿を見せていなければ、それが理由で烈火のごとき叱責にさらされる。いきなり馬を打つ鞭で頰を叩かれた者もいた。目の前に短剣が飛んで来ることもあった。日......
単語の意味
罵声(ぱせい)
罵声・・・罵(ののし)り(=下品な言葉で悪口を言って)騒ぐ声。口ぎたなく罵る声。大声で悪口をいう声。
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八つ当たり・モノに当たるの表現・描写・類語(怒りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
腹を立てるとものを壊す傾向がある。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
俊郎が荒れていた。正確に言うなら、雪見が二階に上がったときには終わっていたのだが、彼の部屋の床に本の類が散乱していたのでそうと分かった。まどかも怒ったときにはおもちゃ箱をぶちまける。それと似ていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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つみかさなった侮辱にたいするいかりは彼の身体のなかですぐさまたぎった。
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
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心は急に掻きむしられるように焦立た って来た。
岡本かの子 / 巴里祭
時間をかけて数ページ読み進んだところで、本の内容がまったく頭に入っていないことに気がついた。ふたつの目はしっかりと行を追っているのに、意識はどこか別の領域をさまよっている。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
この時鈴木君の胸のうちにちょっとの間顔色にも出ぬほどの風波が起った。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
胸の焼けるような焦りを感じる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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