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数キロ先まで広がる開発地の建造中の建物一つ一つに目を這わす。朝と夕、日光がかすかな赤味を帯びているとき、それらの輪郭は遥か遠くの山々の稜線と重なり、神々しく映るのだ。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......だが彼が以前についた二カ所より、かなり楽な持ち場だった。道路を挟んで目の前が事務所だから、休憩時間も有効に使える。 目の前に広がる真新しい道路の左右に目をやり、数キロ先まで広がる開発地の建造中の建物一つ一つに目を這わす。朝と夕、日光がかすかな赤味を帯びているとき、それらの輪郭は遥か遠くの山々の稜線と重なり、神々しく映るのだ。莫大な税金を注いで整備された平らな道路やショッピングモールは直線的で美しく、その一方で所々に開発途中の区画が見渡せ、彼のいる広い駐車場も砂利で覆われており、朝陽......
単語の意味
稜線(りょうせん)
日光(にっこう)
稜線・・・連なった山を遠くから見たときの、ある山の頂上と隣の山の頂上を結ぶ、一番高い部分の線。尾根(おね)の線。
日光・・・日の光。大陽光線。
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夕日・西日の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
西日が庭の木立を光と影に分けていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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朝日・朝の光の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ビルの間から朝日が昇る。無数の窓を、太陽が順番に光らせていく。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
もうすっかり日が暮れているのに気付き、部屋の電気のスイッチを入れた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
吉川英治 / 増長天王
温度が急に下がった気がして、俺は夕陽に目をやる。太陽はいつの間にか雲の後ろに沈んでいる。直射から解放されて、光も影も溶け合って、世界の輪郭がぼんやりと柔らかくなっている。空はまだ輝いていて、しかし地上は淡い影にすっぽりと包まれている。ピンク色の間接光が、周囲に満ちている。 そうだ。こういう時間帯の、呼び名があった。黄昏。誰そ彼。彼は誰。人の輪郭がぼやけて、この世ならざるものに出逢う時間。その古い呼び名。俺は呟く。 ──カタワレ時だ。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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重い布がまくれると、朝の光が線となってこぼれ出した。「希望」というものをもし絵に描くのなら、こんなふうになるのではないかと思われるほど、光は薄暗い部屋をまっすぐにつきぬけていった。
林 真理子 / 京都「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
高校の校舎は窓が大きい。だからどこにいても、表情が隠せないくらいには、太陽に明るく照らし出されてしまう。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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