(外灯の光が)黒い湿気を含んだ土を上から照らすともなく照らし(ている)
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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街灯・外のあかり
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前後の文章を含んだ引用
......の上にむき出しの電球がタングステンの鈍く輝いている線を高みを通る風に揺すられるように寒々と見せている。そして山端の道の未だ冬にならぬ内に既にじめじめし始めている黒い湿気を含んだ土を上から照らすともなく照らし、狭い山添いの道の黒い土は、その電灯の光のとどく辺り円くかすかに鈍い光を照り返している。木の葉を落した櫨や栴檀の木が後の稲荷神社の高い境内の辺りから裸の枝と裸の......
単語の意味
含む(ふくむ)
土(つち)
含む・・・1.口の中に入れて噛んだり飲み込んだりせず、そのままの状態のこと。
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
土・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
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街灯・外のあかりの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
蒸し暑さに電灯に灯まで汗をかいたように濡れて見える
連城三紀彦 / 紅き唇 amazon
夜露に光を奪われた灯が、染みのようにぽつぽつと闇の中に浮いている
内田百けん / 烏「冥途」に収録 amazon
灯の消えた街灯の硝子球が、剥きだしの白い果肉のように身をすくめて立つ
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
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「光と影」カテゴリからランダム5
光は今、反対側の山の中腹を照らしている。巨大なオレンジ色の円は夜を次々に引き剥がしていく。様々なものに張り付き包んだ夜を簡単に剥がしていく。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
砲弾は繻子(しゅす)の帯でもしごくような、しゅるしゅるという音を立て、黄塵を捲き
火野 葦平 / 麦と兵隊 amazon
街の光が近づいてきた。長い坂の先に小さな光の粒が重なり合って弾けていた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
塔の鐘がひび割れた和音で鳴り出した
竹下文子 / 風町通信(婚礼) amazon
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