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真黒に群れた人波を分けて
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:37% 作品を確認(青空文庫)
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混雑している・雑踏・人混み
人波をかき分ける
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前後の文章を含んだ引用
......配してくれるのを振りきって、私は木綿の風呂敷を一枚持って、時々小さい地震のしている道へ出て行った。根津の電車通りはみみずのように野宿の群がつらなっていた。青年は真黒に群れた人波を分けて、くるくる黒い洋傘をまわして歩いている。 私は下宿に昨夜間代を払わなかった事を何だかキセキのように考えている。お天陽 様相手に商売をしているお父さん達の事を考える......
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混雑している・雑踏・人混みの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
店内はむせ返るようであった。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
風に逐(お)われた紙ッ屑のように、露地から転がり出し、表通りをつつ走って、群集は王子の街全体に散らかった。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
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人波をかき分けるの表現・描写・類語(歩く・歩き方のカテゴリ)の一覧 ランダム5
濁流を泳いだように群衆を掻きわけ、掻きわけ
太宰治 / 走れメロス
街の混雑の中を何の滞りもなく、水の流れる様に走って行った。
内田 百けん / 東京日記 他六篇 amazon
人混みの中を強引に通り抜けてゆく。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
(乱闘に巻き込まれる)葛練りの中で泳いでるように身動きもできなかった
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
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「人の印象」カテゴリからランダム5
(仮名)X〟という無機的な呼称
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
いつもニコニコしていたら、それが普段の表情として定着してしまいました、というような顔立ち
乾 くるみ / イニシエーション・ラブ amazon
(ベッドの上の患者)彼の寝ている姿は深手を負った小動物を思わせた。横向きにぐったりと寝そべり、点滴の針のささった左腕をだらんとのばしたまま身動きひとつしなかった。やせた小柄な男だったが、これからもっとやせてもっと小さくなりそうだという印象を見るものに与えていた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
この男は見るからに、何をやってもまずうまく行かないというタイプだった。そういうタイプの標本みたいな男だった。まるで淡い青インクの溶液に一日漬けておいてから引っ張り上げたみたいに、彼の存在の隅から隅まで失敗と敗退と挫折の影が染みついていた。ガラスの箱に入れて、学校の理科室に置いておきたくなるような男だった。「何をやっても上手くいかない男」という札をつけて。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
私の頭の中はいま真空だ。危急なものが流れこんで来そうに思える。
林芙美子 / 新版 放浪記
僕は体じゅうの傷を二人に見せた。傷のカタログのようなもんだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
「歩く・歩き方」カテゴリからランダム5
神主が歩くような風にしずしずと座敷を出て行く
内田 百けん / 冥途 amazon
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