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(電話の混線)電話はいやに遠く、おまけに混線していたので、必要以上に大きな声でしゃべらねばならず、そのためにお互いのことばから微妙なニュアンスが失われていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
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大声
電話で話す
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前後の文章を含んだ引用
......めて?」「二度め」と僕は言った。4 彼女はソルティー・ドッグを飲みながら波の音について語る「手紙を預かってきたんです」と僕は言った。「私に?」と彼女は言った。 電話はいやに遠く、おまけに混線していたので、必要以上に大きな声でしゃべらねばならず、そのためにお互いのことばから微妙なニュアンスが失われていた。吹きさらしの丘の上でコートの襟を立てながら話しているような具合だった。「本当は僕あての手紙なんだけど、なんだかあなたにあてたものじゃないかっていう気がしたんです......
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大声・大きな声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
強調するように声を大きくして
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
破鐘(われがね)のような蛮声
井伏 鱒二 / さざなみ軍記 amazon
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電話で話すの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
国際電話特有の、あの音がぷつぷつとぎれる感じ
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
しゃがれた、ジャラジャラ声
小林多喜二 / 蟹工船
唇のところで言葉がぼうちょうして形がゆがんで出るかのような勢でわめきつづけた。
野間 宏 / 真空地帯 amazon
油紙に火がついたように際限もなくしゃべる
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
五十人もの男女が順番によばれるのを待っていた。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
鹿の群れは悲鳴を上げて散乱した。
横光利一 / 日輪
青い硝子が粉のように床で砕けて
平林 たい子 / 施療室にて「こういう女・施療室にて (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
「電話」カテゴリからランダム5
電話は特別な意味深い動物のようにわたしの前に横たわっていた。受話器の曲線や、プッシュボタンの溝や、しなやかにのびるコードが、エロティックな動物の姿態を連想させた。《…略…》電話は、一晩中ぴくりとも動かずにじっとうずくまっていることもあったし、時々明瞭な声を上げてわたしをびくっとさせることもあった。ベルが鳴って受話器を取る時、見知らぬ動物に触れる時のような小さなためらいがあった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
「くっそう、このボロ携帯。とっとと鳴らないと塩漬けにするわよ」 忠実な犬が主人の恫喝に怯え従うように、美咲の手の中で、携帯が震えた。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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