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火を見る嬰児 の顔のように弛 んで来て口を解いた。
横光利一 / 日輪 ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
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呆れる・驚きで呆然
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前後の文章を含んだ引用
......、松明の光りを受けて病める鶴のように長羅の胸の上に垂れていた。 訶和郎は剣 を握ったまま長羅の顔から美女の顔へ眼を流した。すると、憤怒 に燃えていた彼の顔は、次第に火を見る嬰児 の顔のように弛 んで来て口を解いた。そうして、彼の厚い二つの唇は、兵士たちの最後の者が、跛足 を引いて朱実 を食べながら、宮殿の方へ去って行っても開いていた。しかし、間もなく、兵士たちの松明が、宮殿の......
単語の意味
弛む(たるむ)
嬰児(えいじ)
弛む2(たゆむ)
緑児・嬰児(みどりご・りょくじ)
弛む・・・ぴんと張っていた物や気持ちがゆるむ。
嬰児・・・生まれたばかりの赤ん坊。1、2歳くらいの子供。
弛む2・・・いやになって、心の緊張がゆるむ。努力を怠る。なまける。
緑児・嬰児・・・生まれて間もない子供。赤ん坊。「緑」は「新芽のようにみずみずしい」ことを意味する。
女性の美しい黒髪を意味する「緑の黒髪」も同じ意味で「緑」が使われている。
「緑児」を「みどりご」と読む場合は「嬰児」とも書く。
女性の美しい黒髪を意味する「緑の黒髪」も同じ意味で「緑」が使われている。
「緑児」を「みどりご」と読む場合は「嬰児」とも書く。
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彼は自分の胸の 動悸 を聞いた。
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