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「ゆめうつつで遣 ってるからじゃ」 過失などをしたとき母からよくそう言われた。その言葉が思いがけず自分の今為 たことのなかにあると思った。
梶井基次郎 / 泥濘 ページ位置:76% 作品を確認(青空文庫)
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失敗・ミス・不手際
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前後の文章を含んだ引用
......は、なにか今のは変だと思いはじめた。瞭然 りした買いたさを自分が感じていたのかどうか、自分にはどうも思い出せなかった。宙を踏んでいるようにたよりない気持であった。 「ゆめうつつで遣 ってるからじゃ」 過失などをしたとき母からよくそう言われた。その言葉が思いがけず自分の今為 たことのなかにあると思った。石鹸は自分にとって途方もなく高価 い石鹸であった。自分は母のことを思った。 「奎吉 ……奎吉!」自分は自分の名を呼んで見た。悲しい顔付をした母の顔が自分の脳裡 にはっき......
単語の意味
夢現(ゆめうつつ)
夢現・・・1.夢と現実。
2.夢か現実か分からないほど意識がぼんやりした状態。
2.夢か現実か分からないほど意識がぼんやりした状態。
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失敗・ミス・不手際の表現・描写・類語(失敗・損失のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(不注意)心が留守になっているとつまずきが多いものだ。
林芙美子 / 新版 放浪記
輝かしい過去がある一方、そうしたミスもあったのだ。しかし、そのことは別に遠屋則武の権威を傷つけることでもなかった。かえって、傲岸不遜で知られた一代のボスに人間性をすら感じさせていた。
松本 清張 / 美の虚像「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
どう地団太を踏もうと取り返しがつかない失敗
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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軽い失敗は脳の仕様だと前に父親が教えてくれたことがあった。脳みそは息抜きがわりにつまらないことを忘れたりしでかしたりするらしい。つまり故意に軽いバグを起こして息抜きしているのだ。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
どんどん、悪くなってゆくだけです。癌や筋ジストロフィーと同じで、止めようがないんです。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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