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空にはいくつか小さな雲が浮かんでいたが、それらはまるで中世の銅版画の背景に描きこまれた雲のように鮮明で簡潔なかたちをとっていた。目につく何もかもが見事にくっきりとしているせいで、僕自身の肉体がいかにも茫洋としてとりとめのない存在であるように感じられた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:46% 作品を確認(amazon)
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無風・風がない
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前後の文章を含んだ引用
......た影は僕の白いシャツの上に素速く這って、それからまたもとの地表に戻った。 あたりには物音ひとつなく、草の葉が日の光を浴びて呼吸する音までが聞こえてきそうだった。空にはいくつか小さな雲が浮かんでいたが、それらはまるで中世の銅版画の背景に描きこまれた雲のように鮮明で簡潔なかたちをとっていた。目につく何もかもが見事にくっきりとしているせいで、僕自身の肉体がいかにも茫洋としてとりとめのない存在であるように感じられた。そしてひどく暑い。 僕はTシャツに薄手の綿のズボンにテニス・シューズという格好だったが、それでも日なたを長く歩いていると、わきの下や胸のくぼみにじっとりと汗がに......
単語の意味
取り留めの無い(とりとめのない)
肉体(にくたい)
取り留めの無い・・・目標やまとまりがない。特に重要でない。
肉体・・・肉から構成されている体。生きている人間の体。生身の体。
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空には刷毛で引いたような細い雲が幾筋か流れ
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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風はなく、足許のすすきはそよとも揺れなかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
風なんて本当にひとかけらも吹いてはいなかった
村上春樹 / ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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地平線の上に楕円形の真赤な太陽が出ている。上下から押しつぶされ、卵のような恰好だ。
火野 葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊・麦と兵隊 (新潮文庫)」に収録 amazon
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(校庭で)一つ大きな風が吹いて、くすのきの葉と花壇の草とサッカーゴールの網が揺れた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon関連カテ学校
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