名状し難い広々とした快さ、落着きが、心に滲 みて来る
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:49% 作品を確認(青空文庫)
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快感・心地いい・快い
冷静・落ち着く
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前後の文章を含んだ引用
......、居心地よい場所をとることができた。汽車に乗りたての騒然とした気持のうちに、ごみごみして不潔な大都会の外郭を抜け去り、追々田舎が車窓の外に開けて来ると、伸子は、名状し難い広々とした快さ、落着きが、心に滲 みて来るのを感じた。田畑の上を、電信柱や人や森が、スイ、スイ、来ては飛び去る。伸子は、それにも子供らしい愉快を感じた。程よい動揺や規則的な車輪の響が、彼女の神経を鎮めた......
単語の意味
名状(めいじょう)
名状し難い(めいじょうしがたい)
名状・・・言葉で表現すること。物事うまく言葉で説明すること。
名状し難い・・・言葉でうまく表現できない。言い表すのが難しい。
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全身がわき立つような快感をおぼえた。
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沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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