しばらく吉住は、なにもしゃべらずに麻理子が話し出すのを待っていた。部屋の中に沈黙が降りた。吉住にはそれが雪のように天井からゆっくりと舞い降りてきて、麻理子のベッドのシーツに降り積もるような錯覚を覚えた。
瀬名 秀明 / パラサイト・イヴ 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
黙る・沈黙
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
暫く・姑く・須臾(しばらく)
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
ここに意味を表示
黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
むっつり黙りこんだ。
宮本百合子 / 伸子
牛のように押し黙って答えない
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
しばらく沈黙がつづいた。そのあいだに僕はシャツのボタンにからまった糸屑を取り、ボールペンでメモ用紙に星の絵を十三個描いた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「声・口調」カテゴリからランダム5
町を吹き流してくるじんたのクラリオネットみたいに、凸坊は節をつけて大声をあげて泣いた。
林芙美子 / 新版 放浪記
しんみりした口調で、(それは慈悲深いとでも形容したいほど、もの静かな口調でした)
太宰治 / 人間失格
十和子さえ幸せなら自分自身の幸せなどどうでもいい、などと歯の浮くようなことを言う
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
声・口調 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ
感覚表現 大カテゴリ
人物表現 大カテゴリ