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アメリカをなくしたコロンブスみたいにドッカリとそこへ座ると、茫然自失のアンポンタン状態に陥ったまま、永久に口が利けなくなってしまったのだ。
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
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頭の中が真っ白・茫然自失
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前後の文章を含んだ引用
......って……」 「イヤ。今度は大丈夫なんだ。……というのは呉青秀先生、自分の全部を投げ出してかかった仕事がテンからペケだった事が、芬子の説明で初めて解ったのだ。そこでアメリカをなくしたコロンブスみたいにドッカリとそこへ座ると、茫然自失のアンポンタン状態に陥ったまま、永久に口が利けなくなってしまったのだ。旧式の術語で云うと心理の急変から来る自家障害という奴だね。……そいつを見ると芬子さんイヨイヨ気の毒になって、天を白眼 んで安禄山の奸 を悪 んだね。同時にこの忠臣のお......
単語の意味
自失(じしつ)
永久(えいきゅう・とわ・とこしえ)
自失・・・我を失ってボーっとすること。
永久・・・いつまでも変わらず続くこと。永く久しい(=時間が経過している)こと。
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沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
遠く――回向院 の七刻 がうつつな耳に聞える。
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雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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