海水の色が、暗い鋼の色から少しずつ淡い緑のまざった青へ変化して、ざわざわと鍋の中で沸騰するアクみたいに見えてくると、もう春だった
阿部昭 / 千年 作品を確認(amazon)
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晩冬・春先
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単語の意味
淡い(あわい)
鋼・刃金(はがね)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
鋼・刃金・・・含有する炭素の量を2%以下と少なくし、鍛えて強化した鉄。熱処理によって性質を著しく変化させることができ、多用途。「はがね」の由来は、刃物に用いる金属を意味する「刃金(はがね)」から。スチール。
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なんという美妙な美しい色だ。冬はあすこまで遠のいて行ったのだ。そう思うと、不幸を突き抜けて幸福に出あった人のみが感ずる、あの過去に対する寛大な思い出が、ゆるやかに浜に立つ人の胸に流れこむ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
三月は春ながらまだ底冷えが残っている。
岡本かの子 / 河明り
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淡い新緑が粉を噴いているように見える
林 芙美子 / 晩菊・水仙・白鷺 amazon
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短い秋を見限ってテラスの真ん中の丸暖炉と、角隅を囲う硝子屏風はもう季節の冬に対しての武装だ。
岡本かの子 / 巴里のキャフェ
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