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闇の粒子が僕の網膜に不思議な図形を描いた。描かれた図形はしばらくすると音もなく崩れ、別の図形が描き出された。水銀のように静止した空間の中で、闇だけが動いていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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室内の闇・部屋が暗い
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前後の文章を含んだ引用
......ーブを消しているせいで、部屋は冷えびえとしていた。僕は毛布にくるまって、ぼんやりと闇の奥を眺めた。深い井戸の底にうずくまっているような気がした。 時間が流れた。闇の粒子が僕の網膜に不思議な図形を描いた。描かれた図形はしばらくすると音もなく崩れ、別の図形が描き出された。水銀のように静止した空間の中で、闇だけが動いていた。 僕は思考を止め、時を流れるにまかせた。時は僕を流しつづけた。新たな闇が新たな図形を描いた。 時計が九時を打った。九つめの鐘がゆっくりと暗闇の中に吸いこまれてし......
単語の意味
水銀(すいぎん・みずがね・みずかね)
暫く・姑く・須臾(しばらく)
水銀・・・金属元素のひとつ。元素記号Hg、原子番号80。常温で液体である唯一の金属。温度計や合金の素材になる。有毒。「汞(みずかね)」とも書く。
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
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