配給された小石のような固パン
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:38% 作品を確認(amazon)
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パン
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......た。 勝呂が懐中電燈で照らすと、おばはんは顔を横にして息を引きとっていた。涎が開いた口から流れている。左手をしっかり握っているので指を無理にあけると、昨日の夜、配給された小石のような固パンがこぼれ落ちた。それを見ると勝呂はこの間、人気ない大部屋にかくれて葡萄糖の塊りを前歯でかじっていたこの女のことを、その彼女を平手で打ったことを苦しく思いだした。......
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紫色のあんのはいった甘いパン
林芙美子 / 新版 放浪記
ホットケーキよりひとまわりは大きい卵色のパン
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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茶褐色で、トゲトゲしていて、しつこそうで、油っぽくて、一癖も二癖もありそうな問題児的イメージのカレーパン。異端を少しも恐れない確信犯的風貌。
東海林さだお / 鯛ヤキの丸かじり amazon
パンを引き裂いていくとき、それまで内部にこもっていた湯気が嬉しそうに出ていくのを暖かく見守ってやる
東海林さだお / 鯛ヤキの丸かじり amazon
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