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ただいっしょに部屋にいただけなのに、明らかに流れる時間の早さがいまと以前では変わっている。以前は二人でぽりぽりと食べつくしてきた時間を、まるで急に僕一人で全部食べなきゃいけなくなったみたいに、もてあましている。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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暇・時間を持て余す 孤独・一人ぼっち
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......望んでいない。 奈世がいなくなってからは、やたらとテレビを見る。夜が長くなったからだ。なぜだろう、奈世とはあまり会話をしたり、二人でなにかしたりしなかったのに。ただいっしょに部屋にいただけなのに、明らかに流れる時間の早さがいまと以前では変わっている。以前は二人でぽりぽりと食べつくしてきた時間を、まるで急に僕一人で全部食べなきゃいけなくなったみたいに、もてあましている。業務内容うんぬんより、毎朝起きて会社に行くこと、結局それが一番難しい。朝には食べたい朝ごはんのために起きる。バターをぬった食パンに、フライパンで焼いたハムを乗せ......
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暇・時間を持て余すの表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
実家では私はなにもすることがなく、毎日、毎日、本当の休日です。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon関連カテだらだら暮らす曜日・日々・休日暇・時間を持て余す
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孤独・一人ぼっちの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
もうそろそろ寝ようと思いながらマニキュアを塗っていたら、突然、津波のように淋しさが襲ってきた。  もう会えない、ここで一緒に暮らせない。  言葉ではさっきからわかっていた、何でそんな簡単なことが実感できなかったんだろう、と自問してみたら、ひとりきりになってなかったからだ、と気づいた。  今はじめてこの夜の中、ひとりになってみてこの家の雰囲気ががらりと違ってきていたのがわかった。それは父が死んだ夜や、母が離婚してはじめての夜や、真由が家を出た日の夜に似ていた。  荒れて、ひんやりした感じ。  不在の、こころもとない感じ。  別れの、絶対的な孤独の感じ。  気が抜けて、この空間の不自然な沈黙の意味に気づく。空気が、別れの気配を吸い取って静かによどんでいる。昨日まで、この時間には同じ屋根のしたで眠っていた人が、多分永久にその暮らしに戻ることはない。  どんなに言葉で言おうとしても、その圧倒的によせてくる淋しさの力にはかなわなかった。  部屋中に、まだ純子さんの気配があった。  ありとあらゆる思い出のエネルギーがこの家を、まるで本人のように去るまでずいぶん時間がかかるだろう。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ出会いと別れ突然さびしさを感じる孤独・一人ぼっち
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