薄明るく色づいた木の下蔭は伽藍(がらん)の内へはいったように冷やかな空気と幽邃(ゆうすい)な光線とがおのずから人の心を落ちつかせる。
永井 荷風 / ふらんす物語 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
樹木・木々
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
光線(こうせん)
伽藍(がらん)
下蔭(したかげ)
幽邃(ゆうすい)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
伽藍・・・寺院や僧房の総称。
下蔭・・・枝葉で日光がさえぎられた、樹木の下の部分。
幽邃・・・世間の騒がしさがまったく聞こえず、静かなこと。また、そのさま。
ここに意味を表示
樹木・木々の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
萎(しお)れて粉を吹いているみたいな木々
田辺 聖子 / 休暇は終った amazon
木の幹が白い大蛇のように伸びる
梅本 育子 / 桃色月夜 amazon
瘤だらけのポプラの 梢 が風にゆれている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
人に似た 矮小 な木が、ぽつんと立っている
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「植物」カテゴリからランダム5
(まっすぐ垂直に伸びた)木々の先には、ただ空だけがある
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
胡桃がカスタネットのような冴えた音を立ててぶつかる
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
同じカテゴリの表現一覧
植物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ