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薄明るく色づいた木の下蔭は伽藍(がらん)の内へはいったように冷やかな空気と幽邃(ゆうすい)な光線とがおのずから人の心を落ちつかせる。
永井 荷風 / ふらんす物語 作品を確認(amazon)
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単語の意味
光線(こうせん)
伽藍(がらん)
下蔭(したかげ)
幽邃(ゆうすい)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
伽藍・・・寺院や僧房の総称。
下蔭・・・枝葉で日光がさえぎられた、樹木の下の部分。
幽邃・・・世間の騒がしさがまったく聞こえず、静かなこと。また、そのさま。
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遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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