男は、べっとりと油ぎった顔色の悪さで、口を開けて眠っている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:81% 作品を確認(青空文庫)
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寝顔
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前後の文章を含んだ引用
......と羨ましい気持ちなり。男の為にバットを二箱買う。福神漬を五十匁買う。 帰ってみると、母は朝陽の射している濡れ縁のところで手鏡をたてて小さい丸髷 をなでつけていた。男は、べっとりと油ぎった顔色の悪さで、口を開けて眠っている。 * (一月×日) 侮辱拷問も……何もかも。黙って笑っている私の顔。顔は笑っている。つまんで捨てるような、ごみくその、万事がうすのろの私だけれども、......
単語の意味
顔色(かおいろ・がんしょく)
顔色・・・1.顔の表面の色。血色。
2.気持ちを反映した顔のようす。顔つきにあらわれる感情や気持ち。顔つき。機嫌。
2.気持ちを反映した顔のようす。顔つきにあらわれる感情や気持ち。顔つき。機嫌。
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(赤ん坊の寝顔)閉じたまつげが柔らかい影をぷりぷりしたほっぺたに落としている。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
片方のまぶたから白目が薄くのぞいている。こけた頬に暗い液体のような陰が溜まって、鼾をかいていなければ、さっき蹴り飛ばした当たり所が悪くて死んでしまったと思ったかもしれない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「安いお雛様 みたいな顔した女の子」 《…略…》言われてみると目も鼻も口も、チマチマとして通りいっぺんの出来と、いうところがあった。
向田邦子 / 三枚肉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
女の子扱いされる身分ではない
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
若い母親は青くなって、 眼 がつるし上って、物が言えなくなってしまった。
志賀 直哉 / 正義派「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
母は帯を結 うて蒲団の上に起きて
伊藤左千夫 / 野菊の墓
夢とわからないほど生々しい夢
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
夢を見ていたのか? そう。一時は私も夢とばかり思っていた。だが、あの女の記憶は妙になまなましい。
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
水から揚げられた魚のように、ただ荒い息だけして横たわっている
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
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