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形がない生きものが押すように、障子はがたがたと鳴る。だが、その生きものは、硝子板に戸惑って別に入口を見付けるように、ひゅうひゅう唸 って、この建物の四方を馳 せ廻 る。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:36% 作品を確認(青空文庫)
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障子(しょうじ)・襖(ふすま)
強風・暴風
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前後の文章を含んだ引用
......筏へ下りて、纜 を解き出した。 やや風が吹き出して、河の天地は晒 し木綿の滝津瀬のように、白瀾濁化 し、ときどき硝子障子 の一所へ向けて吹雪の塊りを投げつける。同時に、形がない生きものが押すように、障子はがたがたと鳴る。だが、その生きものは、硝子板に戸惑って別に入口を見付けるように、ひゅうひゅう唸 って、この建物の四方を馳 せ廻 る。 ふと今しがた小店員が云った気鬱症の娘が、何処に引籠 っているのだろうと私は考え始めた。暫 くして娘が気鬱症にかかるとあすこに……と云った小店員がその言葉と一緒に一 ......
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有島武郎 / 或る女
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