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前後の文章を含んだ引用

......なった。　しかし、仕事に疲れたとき、やはり甘いものが、「ちょいと、ほしくなる……」のである。　こういうときには、名古屋の〔両口屋〕で出している〔二人静〕という、上質の砂糖を紅白に、小さく丸く型どり、二つを合わせてうすい紙にくるんだ干菓子をつまみ、濃い茶をのむ。　品のよい、いかにも清楚な菓子だ。　この点、富山の小矢部市の〔五郎丸屋〕の〔薄氷〕もよい。　三十代のころは、芝居の仕事をしていて、大阪で稽古をつづけているときなど、稽古帰りにしたたか酒をのんだあ......

単語の意味

干菓子・乾菓子（ひがし）

干菓子・乾菓子・・・水分の少ない菓子。乾燥させたお菓子。