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思い存分髪を洗った。しない船の中の淡水では洗っても洗ってもねちねちとあかの取り切れなかったものが、さわれば手が切れるほどさばさばと油が抜けて、葉子は頭の中まで軽くなるように思った。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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髪を洗う
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前後の文章を含んだ引用
......は屈強な避難所に来たものだと思った。この界隈かいわいでは葉子はまなじりかえして人から見られる事はあるまい。  珍しくあっさりした、魚のあたらしい夕食を済ますと葉子は風呂ふろをつかって、思い存分髪を洗った。しない船の中の淡水では洗っても洗ってもねちねちとあかの取り切れなかったものが、さわれば手が切れるほどさばさばと油が抜けて、葉子は頭の中まで軽くなるように思った。そこに女将おかみも食事を終えて話相手になりに来た。 「たいへんおおそうございますこと、今夜のうちにお帰りになるでしょうか」  そう女将おかみは葉子の思っている事をさきがけにいった。「......
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サバサバ(さばさば)
垢(あか)
淡水(たんすい)
サバサバ・・・気分がスッキリして爽やかに感じるさま。こだわりが少なくあっさりしているさま。
・・・皮膚の上の、汗やほこり、脂が交じってできる汚れ。
淡水・・・塩分を含まない水。川や湖などの天然の水のうち、塩分をまったく、もしくはほとんど含まないもの。「淡」は訓読みで「あわ(い)」「うす(い)」と読め、この場合「塩気のない」ことを意味する。 ⇔ 鹹水(かんすい)。
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