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(悲しい音楽を聴いて悲しみに浸る)その静かなメランコリックな曲は、彼の心を包んでいる不定型な哀しみに、少しずつ輪郭を賦与していくことになる。まるで空中に潜む透明な生き物の表面に、無数の細かい花粉が付着し、その全体の形状が眼前に静かに浮かび上がっていくみたいに。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 ページ位置:65% 作品を確認(amazon)
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......の曲から聴き始め、第二年「イタリア」の四曲目『ペトラルカのソネット第四七番』まで聴く。そこでレコードの面が終わり、針が自動的に上がる。『ル・マル・デュ・ペイ』。その静かなメランコリックな曲は、彼の心を包んでいる不定型な哀しみに、少しずつ輪郭を賦与していくことになる。まるで空中に潜む透明な生き物の表面に、無数の細かい花粉が付着し、その全体の形状が眼前に静かに浮かび上がっていくみたいに。今回のそれはやがて沙羅のかたちをとっていた。ミントグリーンの半袖ワンピースを着た沙羅。 胸の疼きが再び蘇ってきた。激しい痛みではない。あくまで激しい痛みの記憶だ......
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眼前(がんぜん)
眼前・・・目の前。その人が見ているすぐ目のところ。目前(もくぜん)。
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