畳に煙草の焦げ跡が黒くえぐれている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:85% 作品を確認(amazon)
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タバコ
畳(たたみ)
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前後の文章を含んだ引用
......埃が降り積もっている。 探し物はあきらめて、動かしたものを元にもどし、乱雑なベッドの端に浅く腰を下ろす。足先に転がっていた空き缶を無意識に拾い上げると、その下の畳に煙草の焦げ跡が黒くえぐれている。缶をキャビネットの上に置く。 十和子のいない夜に、こんなふうにベッドにひとり腰掛けている陣治を思い描いてみる。そこにいるのは再びあの、夕暮れの街路をギクシャクと......
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煙草に火をつけた。もう風はやんでいた。煙はまっすぐ上に立ちのぼって夜の闇の中に消えていった。気がつくと空には無数の星が光っていた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
吉川英治 / 銀河まつり
誰かと競っているようにしきりと煙草をふかした。
丹羽 文雄 / 哭壁 (1951年) amazon
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畳の上では何か焼いた跡らしく、点々と畳が焦げていて
林芙美子 / 新版 放浪記
畳の目も、傷んだところは 藺草 が切腹して、なかから、キビガラの 芯 みたいなのがはみ出していた。畳の目ひとつひとつが小さなクッションになっている。
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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電燈の光はそこまで届かなかったので、彼女はできるだけ暗い片隅にかくれるように小さく身をちぢめていた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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