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雨風のために夜はにぎやかな往来もさすがに人通りが絶え絶 えだった。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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閑散・人気(ひとけ)がない
雨
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前後の文章を含んだ引用
......てそういいながら、葉子は女将 とその妹分 にあたるという人に礼心 に置いて行こうとする米国製の二つの手携 げをしまいこんだ違 い棚 をちょっと見やってそのまま座を立った。 雨風のために夜はにぎやかな往来もさすがに人通りが絶え絶 えだった。車に乗ろうとして空を見上げると、雲はそう濃くはかかっていないと見えて、新月の光がおぼろに空を明るくしている中をあらし模様の雲が恐ろしい勢いで走っていた。部屋 の中......
単語の意味
往来(おうらい)
往来・・・1.行き来(いきき)。行ったり来たりすること。
2.道路。通り。
2.道路。通り。
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森閑と眠りこけている遊廓
林芙美子 / 新版 放浪記
彼はそのまま改札口を通る。改札機の稼動する機械音が聞こえるほどに、この駅には人気がない。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
「ありたけの魂をすっかり投げ出して、どうでもして下さいと言いたくなるような寂しさですね」
岡本かの子 / 東海道五十三次
中を覗 くとがんがらがんのがあんと物静かである。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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雨は走るにつれて規則的に強くなり、弱くなり、そしてまた強くなり、弱くなった。あくびが出るような雨だった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
降りみ降らずみの陰鬱な天気
永井 路子 / 朱なる十字架 amazon
雨がシャワーのように機械的に連続して降る
大岡 昇平 / 野火 amazon
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「雨・霧」カテゴリからランダム5
タタタタタとごく軽いタッチで洋太鼓(ドラム)をたたくような水滴の音が絶えずひびいていた
森田 たま / もめん随筆 amazon
地面から跳ね返ってくる雨のしぶきが、時々ソックスにかかった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
朝霧がうすく地上を這って、古川堤に三人の影法師が夢のようにうかびあがった。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
働いて此(こ)の蟹の穴のような小さな家庭を培って行きたいと思った。
林 芙美子 / 魚の序文「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
彼女達は薔薇の花壇の中を旋回すると、門の広場で一輪の花のように輪を造った。
横光 利一 / 花園の思想 amazon
(餅撒き)餅と人間の争いに揉まれて
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
穴ごもりの樹を逸した蟻のような人々の群れ
阿久 悠 / 瀬戸内少年野球団 (〔正〕) (文春文庫 amazon
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