ものを書いて暮す
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
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小説
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......たのではないかと心配している。雨で涼しいのでノートに少しばかり小説めいたものを書きつけてみるけれども、すぐ厭になってしまう。大した事もないのだ。伊勢物語読了。 ものを書いて暮すなぞと云う事はあきらめる方がいい。どうにもものにはならぬ。作曲家が耳のないのを忘れていて、音色を空想するだけ……。孤独に流されているだけでは、一字も言葉は生れて......
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鼠(人名)の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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光代はダッシュボードに置かれた道路地図を手に取った。適当なページを捲ると、全面に色とりどりの道が記載されている。オレンジ色の国道、緑色の県道、青い地方道路に、白い路地。まるでここに書かれた無数の道路が、自分と祐一が乗るこの車をがんじがらめにしている網のように思えた。仕事をさぼって好きな人とドライブしているだけなのに、逃げても逃げても道は追いかけてくる。走っても走っても道はどこかへ繋がっている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
(ガラスの壺は)紫水品のことを思わせた。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
パリパリの乾いていたボロきれは、みるみるうちに水気を吸ってドブねずみ色になった
鷺沢萠 / かもめ家ものがたり「帰れぬ人びと」に収録 amazon
私の顔が二重に写っている鏡の底
林芙美子 / 新版 放浪記
絨毯はその古びた色あいにもかかわらず毛足は実にしっかりとしていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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