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岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:0% 作品を確認(青空文庫)
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(まぶしくて)手をかざす
腕の雰囲気、動作
腕の色
見渡す・満遍なく見る
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前後の文章を含んだ引用
小初は、跳 ね込 み台の櫓 の上板に立ち上った。腕 を額に翳 して、空の雲気を見廻 した。軽く矩形 に擡 げた右の上側はココア色に日焦 けしている。腕の裏側から脇 の下へかけては、さかなの背と腹との関係のように、急に白く柔 くなって、何代も都会の土に住み一性分の水を呑 んで系図を保った人間だけが持つ冴 えて緻密 な凄 みと執拗 な鞣性 を含 んでいる。やや下ぶくれで唇 が小さく咲 いて出たような天女型の美貌 だが、額にかざした腕の陰影 が顔の上半をかげらせ大きな尻下 りの眼 が少し野獣 じみて光った。 額に翳した右の手先と、左の腰盤 に当てた左の手首の釣合 いが、いつも天候を気にしている職業人のみがする男型のポーズを小初にとらせた。中柄 で肉......
単語の意味
矩形(くけい)
含む(ふくむ)
冴える・冱える(さえる)
土(つち)
背(せ)
腹(はら)
矩形・・・長方形。
含む・・・1.口の中に入れて噛んだり飲み込んだりせず、そのままの状態のこと。
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
土・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
腹・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
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額にかざした腕の陰影 が顔の上半をかげらせ
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四方八方から、近くからも遠くからも
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ひとわたり周囲をみまわして
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